今朝、風にそよぐ洗濯物を眺めていて、眩しく、懐かしい気持ちになった。
薄いカーテンを揺らす柔らかな風
その先に揺れる洗濯物
(内容物:父のトランクス、母のブラウス、私のハンカチ、使い込まれたタオル等)
その背景で葉を揺らす百日紅などの庭の木
それを見ている私の頬を優しく撫でる風
幼い頃、ピッツバーグの家の裏庭で目にしたモミの木の葉の揺らめきと、
小学校の校庭で目にしたポプラの木の葉の揺らめきと、
20代後半にプロスペクトパークで目にした老木の葉の揺らめきと、
今見ている百日紅の葉の揺らめきは、全然別のものだけど、
「今しかないものを見ている」のは同じなんだなあ、と気がついた。
後にも先にもない「今」という圧倒的な瞬間
それが、「懐かしさ」の原因なのだろうか?
チャイムが鳴った。
頼んでおいた荷造り用のダンボールが届いた。
引越し先の家は、窓を開けると桜並木が続いている。
その桜の葉を揺らす風が、もう眩しい。
眩しい光、木の葉の揺らめきで思い出す曲
Swing Out Sisters "Now You're Not Here"