2015年8月31日月曜日

引き際が肝心




この前、雨の青山を歩いていて目を奪われた、路上の葉っぱ。

これを撮った後、

「見てて!」

と言って葉っぱの軸を持ち、雫をスゥーッと落としたのだが、

「サッと引くのかと思ったよ(笑)」

と言われて、少し後悔した。

次にこういう「天然・葉っぱの雫乗せ」(居酒屋のメニュー風)に出会ったら、

迷わず挑戦したい。

堺正章のあの技を。


2015年8月25日火曜日

理想のBGM

フラッと現れてはいつの間にか風のように去っていく(お留守になる)当・フーテンブログですが、やっとこさココ、葛飾柴又へ戻って参りましたので、よろしくお付き合いくださいませ。
今後は、週一回は必ず何かを記すようにします。
(お兄ちゃんにはそんなの無理よ!と、さくらの声)

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最近、とある喫茶店に通うようになりました。といっても、まだ二度しか訪れていませんが。
昭和の面影を残す通りにあるその喫茶店自体は、おそらく私が生まれる前からそこに在るのですが、純喫茶独特の濃厚な雰囲気が店の外にも漏れ出しており、惹かれてはいたものの、遠巻きに見ているだけで入店には至っていませんでした。

映画でも、そういうことがよくあります。
世間でどれだけ名作、大作、全米が泣いたと言われているものでも、自分の気分や周波数があっていない時には見る気が起きません。でも、「時」が来ると、見たくなるんです。
(最近は「男はつらいよ」と周波数が合ってきました)

そんな感じで、先週のある日の夜、その喫茶店にスゥーッと入って行きました。
そういう時は、バズバズとした雑念はなく、本当にラジオの周波数がパチっと合う感じなのですね。アンテナが立っていると。

入り口付近に常連のおじさま達がいたので、少し緊張しましたが、ササッと奥の方の席につくと、腰の曲がった奥さまがゆっくりゆっくりと近づいてきて、優しく上品な言葉遣いで注文を取ってくれました。ケーキセットを注文して間もなく、チーズケーキとサイフォンで淹れたコーヒーを乗せたお盆を、またゆっくりゆっくりと奥さまが運んできました。

酸味が抑えめの、私好みのコーヒーを啜りながら、「公募ガイド」に目を通す至福の時間。そのBGMは、控えめな音量のクラシック音楽と、常連さんと店主による井戸端会議(この日は殺人事件のニュースが主な話題)という、完璧なシチュエーション。

「またいらしてくださいね」と暖かい口調で言われたので、三日も置かずに昨夜もお邪魔すると、「また、ありがとうございます」と覚えていてくれました。

コーヒーの香りと、ゆっくりとした動作が生み出すゆっくりとした時間と、店主と常連客のお喋りから想像する人間模様。

ずっと通い続けたら、日本版「スモーク」の脚本が書けそうです(笑)



次はモーニングが楽しみです。