今後は、週一回は必ず何かを記すようにします。
(お兄ちゃんにはそんなの無理よ!と、さくらの声)
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最近、とある喫茶店に通うようになりました。といっても、まだ二度しか訪れていませんが。
昭和の面影を残す通りにあるその喫茶店自体は、おそらく私が生まれる前からそこに在るのですが、純喫茶独特の濃厚な雰囲気が店の外にも漏れ出しており、惹かれてはいたものの、遠巻きに見ているだけで入店には至っていませんでした。
映画でも、そういうことがよくあります。
世間でどれだけ名作、大作、全米が泣いたと言われているものでも、自分の気分や周波数があっていない時には見る気が起きません。でも、「時」が来ると、見たくなるんです。
(最近は「男はつらいよ」と周波数が合ってきました)
そんな感じで、先週のある日の夜、その喫茶店にスゥーッと入って行きました。
そういう時は、バズバズとした雑念はなく、本当にラジオの周波数がパチっと合う感じなのですね。アンテナが立っていると。
入り口付近に常連のおじさま達がいたので、少し緊張しましたが、ササッと奥の方の席につくと、腰の曲がった奥さまがゆっくりゆっくりと近づいてきて、優しく上品な言葉遣いで注文を取ってくれました。ケーキセットを注文して間もなく、チーズケーキとサイフォンで淹れたコーヒーを乗せたお盆を、またゆっくりゆっくりと奥さまが運んできました。
酸味が抑えめの、私好みのコーヒーを啜りながら、「公募ガイド」に目を通す至福の時間。そのBGMは、控えめな音量のクラシック音楽と、常連さんと店主による井戸端会議(この日は殺人事件のニュースが主な話題)という、完璧なシチュエーション。
「またいらしてくださいね」と暖かい口調で言われたので、三日も置かずに昨夜もお邪魔すると、「また、ありがとうございます」と覚えていてくれました。
コーヒーの香りと、ゆっくりとした動作が生み出すゆっくりとした時間と、店主と常連客のお喋りから想像する人間模様。
ずっと通い続けたら、日本版「スモーク」の脚本が書けそうです(笑)
次はモーニングが楽しみです。
2 件のコメント:
グッジョブ!
渡辺さま
新ブログの初コメント、ありがとうございます!
俄然やる気が起きました…!
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