2015年4月2日木曜日

〜東京桜景〜 Kanda River Walk

本当のお引越し(というか、帰国)をしたちょうど二年前の春、
5年半ぶりにいわゆる「ちゃんとした会社」に勤めることになった私の
一番の不安材料は、満員電車の憂鬱でも、日本型スクエア・ヘッドになってしまうことへの恐怖でもなく、「毎朝ちゃんと起きれるのかどうか」ということでした。
(NYでも早起きはしていたけど、「定時」がキチンとしていなかったので)

面接時に始めて訪れた、青空にそびえ立つ某社のビルを見上げて、活版印刷という時代に逆行する超絶アナログな環境から、最新のエレクトロニクス(?)技術を持つ会社の超絶ハイテク環境へ急に身を移すことになった可笑しさを感じてました。

そしてなぜか、NYの大企業を舞台にマイケル・J・フォックス扮するメッセンジャーボーイが重役へと登りつめて行くコメディ、「摩天楼はバラ色に」と、同じくNYを舞台にした、メラニー・グリフィス主演の似たようなストーリーの映画(説明が雑...)「ワーキング・ガール」を重ね合わせて、アドレナリンがザワつきました。

単純な私は、その興奮のまま美容院へ駆け込み、昔から私のこうした衝動的かつ時代感無視なノリに応えてくれる美容師さんに、80年代の「パワー・ウーマン」のような髪型にして貰いました。(笑う所です。自分では大変気に入っていたのですが。)

それはともかく、「朝、起きれるかなあ〜?」と心配する私を見て、母が「じゃあ特訓しようか。これから会社が始まるまでの1週間、毎朝5時半起きで神田川沿いを歩こう。」と提案してくれました。始めは「無理。。」と思っていたのですが、始めてみると、神田川沿いに溢れる小さな季節感と、おでこに朝日を浴びる気持ち良さ、神田川の清々しいせせらぎにすっかり夢中になってしまいました。

おかげで、会社が始まってからもしばらくは、神田川散歩をしてから出勤して、それでも8時くらいに着いてしまうので(定時は9時半)、会社に入っているタリーズでモーニング・コーヒーを啜りつつ「ワーキング・ガール」気分を味わっていました。(あくまで気分のみで、実際は仕事の超絶早い同僚Hさんにハッパをかけられるマヌ子でした)

そんな神田川散歩(Kanda River Walkとも言うらしい。そのままだけどw)も、いつしか会社に慣れるにつれて減って行き、残業を繰り返しはじめた頃には、神田川沿いの季節どころか自宅の庭の花の移ろいにすら気付かないようになっていました。
(別に会社が悪いわけではなく、自分のせいですね)

会社を辞めて早や3ヶ月、最近なぜか なぜだか、ご老人もびっくりの早朝〜4時とか5時台〜に起きるようになってしまったのですが、今朝も5時にパチッと目が覚めたら「そうだ、神田川行こう!(そうだ、京都行こうのノリで。ずっと近いけど。)」と思い立ち、先日買って"眠らせて"おいた(そう、ワザと!)運動用のセットアップに着替えて、階下で庭いじりの準備をしていた母を誘い、繰り出しました。

長〜い前置きになりましたが、、、
神田川沿い、今が素晴らしいですヨ!(みんな知ってるか。。)
薄ピンク色の花びらをヒラヒラさせて、「見て!見て!わたしこんなに咲いたのよ!今だけよ!」と言っているみたい。

神田川散歩はひとりでも行くのですが、母と歩くことの利点は、たわいもないお喋りをしながら、色んな花の名前を教えてもらえること、です。
一度では覚えきれないので、写真に撮って、それを誰かに伝えることで少しずつ覚えていこうと思います。

ちなみに、以下の画像に見える薄ピンク色のお花は、
なんと「さくら」と言うそうです。
....マニアック!!























※一番下の写真は、八百屋なのに看板は「イタリーファッション製造・販売 "雅"」という、深い謎に包まれたお店です。(ここで良く野菜を買う)



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